しんざんの、みんな仲良し映画評!!

ほんとうは仲良しとは程遠い、あまのじゃくな映画評、映画批評、映画評論ブログ 全部ネタバレ。またあまのじゃくゆえ、人によってはまったく受け付けないものもあるよ。もちろん、こっそりオススメもあるよ。

「悪の法則」 1時間たっぷり忠告されても、聞かんもんは聞かん

「悪の法則」
劇場公開日2013年11月15日

201507214



リドリー・スコット


世間でリドリー・スコットと言えば


5位・ブラックホークダウン
4位・ブレードランナー
3位・ディレクターズカット ブレードランナー最終版
2位・ブレードランナー ファイナルカット
1位・エイリアン
(あくまでしんざん調べ)

そこでオレは、というと、

5位・
ハンニバル
4位・グラディエーター
3位・ブラック・レイン
2位・エイリアン
1位・悪の法則

という偏屈っぷり。

というか、若干、おふざけではあるけど、しんざん調べの世間ランキングのほうはあながち間違いではないのではないだろうか。

あくまでオレ個人の話だが、本作でオレ的リドリー評価は、弟トニーに肩を並べた。

オープニング。灼熱の太陽、ウサギを追うチーター、ラテンのにおい、こりゃトニーの世界だ。「マイ・ボディガード」「リベンジ」「ドミノ」あたりのギラギラ映像。

ファスベンダーとクルスのシーツのシーンもトニーの「デイズ・オブ・サンダー」のラブシーンをちょっとだけ思い出す。しかし、その画は幸せなカップル、というより、ファスベンダーがその舌技でクルスをイカせる、という「オレ、イケてるぜえ」なファスベンダーを印象付ける。

おっとこ前1位から転落するも、ファスベンダーのかっこいい、いや、そのうえで、かっこつけた弁護士は、アンドロイドやセックス依存症よりはるかにハマっている。

誘われて関わった悪事。だが皆がやめておけ、という忠告を、最初の1時間、ありとあらゆる登場人物が主人公に警告するのだ。しかし、主人公はクールな対応でそれを無視する。

そして事件がおこる。なにがどうなったか、さっぱりわからないまま、裏切者として追われるのである。

そう、この映画、そんなことは一切説明する必要もなく、ただ組織に目をつけられたものは、否応なく、システム的に、ただ殺されるのみ、をじわじわと、一人ずつ、着実に、殺されていくさまを描いた映画。

目をつけられたのは、組織の不利益のとばっちりかもしれないが、動き出したものは止まらない。トップダウンは確実に組織の歯車を動かす。主人公の周りの人間はそのことを知ると、一人は関わっていないことを主張する。一人は素早く逃げる。

しかし、どうあがいても、結果は同じだ。

直接的なドンパチや殺人シーンもあるが、それはサービス精神、というか、(特に後者は演者のためっぽいが)それ以外はにおわす、におわす。ファスベンダーの顔色がどんどんやばいことになっていることに心底恐怖を感じる。

本作は、アメリカと中米、あるいは中東との関係、という見方もあるが、個人に落とすと、人は上へ、上へと向上心を持って、としても、いきなり訳も分からず、梯子を外される。

他人にどんなに1時間みっちり警告されようが、聞かないものは聞かない。ノリノリでことを決めたときは、忠告など聞くわけがない。

そう、ファスベンダー演じるカウンセラーは俺たちだ。いつなんどき、落とし穴があるか分からない。かといって、ノリノリなタイミングで起こした決意を否定など絶対にできないのだ。

なんて恐ろしい世の中だ。オレは舌技だけにしとこう。

追記
ほかの演者もハマっている。

キャメロン・ディアス。この役、黒幕感はあるが、特に深い意味はないように思う。そんなことより、指のジャランジャラン感と顔の下品感が最高。

ハビエル・バルデム。これまた成金感と小物感がとてもいい。

ブラッド・ピット。上記にも書いたが、見せ場もらってよかったね。

ペネロペ・クルス。オープニング、やらしい。ディアスとの唯一の共演シーンのおかげで清純ぽく見えるので、逆に、ああ。。。(涙

追記2

本作、俺みたいなのが見ると、怖え、けど超傑作!!と思うが、イケイケさんが見たらどう思うだろうか?

たぶん30分で寝てるだろうな。

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「ミュータント・タートルズ」 「ニンジャ」つけろや!

「ミュータント・(忍者)・タートルズ」


201507211


子供向けにしましょうということで、「ミュータント・タートルズ」。


まわりは、ティーンばかりである。そうそう、これこれ。男女と男男の絡みの映画に笑い疲れちゃった身にはこれがいい。(もちろん「フィフティ・・」と「フォックス・・」のことね!)

実際原作まったく知らないんだけど、観る前から、というか半年前からJuicy .J(以下くそ長いので、省略)の「SHELL SHOCKED」はヘビロテしてたので、亀はやっぱりBROなカメなんだなと。RIPのカヴァーもかっこいいよね。

まあ、カメは黒いほうがいい。が、よく見ると、クロいだけでなく、グロい。。そして大きい。なるほど一人前でないから、色分けした皮でアタマを隠すってね。なるほど、なるほど!確かに「TEENAGE」で「MUTANT」な「BRO」。ミーガン・フォックスを前にし、後ろにそびえたつ姿はもうドキドキである。



・・・・「おまえ、またそのノリかよ」





という声が聞こえてくるな、すまん。たぶんこの一連の流れはこれで終わりだ。すべては「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のせいってことで。


ちょっと気になったんだけど、なんで邦題は「ニンジャ」嫌うのかね。前回の実写版も「ニンジャ」嫌ってたような。ニンジャがこけたのは、芸能界のトラウマだろうが、オレはニンジャ好きよ。


というか、ここまで、「カタナ」「ホゴシャ(なんつうボキャブラリー)」ていうんなら、ニンジャつけろや!



アクションはベイ味なので、縦アクションは堪能できる。ラストの定番、安心安全クオリティの「落っこちアクション」もいいが、みんなの言うとおり、やはり最大の見どころは「雪山下り」だろう。
これをてんこ盛りとか、ラーメン〇郎に例えるんじゃなくて!こういうのは「のっけてのっけて」というのとは違うの!


「バッカじゃねえの()←これ重要」を表現できることのセンスの素晴らしさを、そしてそのむずかしさを知らないといけない。

201507213



とにかく、雪、車、亀の甲羅、など質感が素晴らしい。まあ、もうちょい言うと、「カメらしい」アクションもほしかったかなあ、と。まあ、どうでもいいけど。

カメはオレンジの奴がかわいいね。漫画「みどりの星」にでてくるカエルみたいだ。みんなかわいかったよ、ちゃんとキャラ立ってる。あと罰とか、卓球とか、編み物(笑)。そりゃ、罰だ。


ぐへへ、かわいい
201507212


追記

若干、話が難しくないか?と思ったが、これいちげんさんお断り、ぽいよね、そんだけ原作有名ってことか。


追記
2

そうそう、あちらは「赤」でなく、「青」がリーダーなんだね。



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「her 世界でひとつの彼女」 満員電車で立ったままゲームとかするのやめれや

「her 世界でひとつの彼女」
劇場公開日2014年6月28日
20150722

コンピュータに恋をする、とかは全く新しいものではなく、むしろ、満員電車で、命の危険を顧みず、右手にスマホ、左手に〇〇、な気持ち悪い現実を毎日見せつけられているだけに、

「いやいや、近未来違うでしょ?」

という前提から先ず臨むことになる本作の鑑賞。

世間の観方に逆らったわけではないが、吹き替えで鑑賞。まあ、あとで、原語で鑑賞しなおしたのだが、吹き替えの素晴らしさにかなりびっくりした。ヨハンソンのほうは、人間味、という狙いとは別に、ただ吹き替えのほうが人間味かつ機械的音声らしさのちょうどど真ん中に決まってたという印象が強い。本作の吹き替え版の本気度をここに見た。

さて、セオドアだが、彼の職業が代筆、ということから、書く言葉は人の心を打つモノだが、面と向かっては、うまく言葉が出ない、というコミュ障、という定番なキャラクターかと思えば、そうでもないように見える。

一方、近未来という設定と、彼の身近な人物が、彼のOSとの恋、そのはしゃぎっぷりが、き〇〇〇に周りからは見えていない。

そう、実は周りもみんな同じなのだ。

実際、電車の中にもいますが
201507281

唯一違うのは、別れた妻。別れた妻がどうも悪役のような、身勝手な見え方だが、そうではない。

彼女のみがいわゆる、「まとも」で、その他がみんなコミュ障、という。

そりゃ、こういう顔をするわ
201507282

この物語は表面的には、OSに恋した男の悲喜劇に見えるかもしれないが、
そうではなくて、別れた妻とのコミュニケーションの回復に結び付ける物語。OSが彼の成功の一手伝いとか、女友達とのぬるい締めとか、全体的に甘ったるいのだが、それはあくまで映画的なイベントであって、本筋ではない。

しかし、OSが急に消えたなら、利用者の数からして、もっと世間がパニックになったりするはずなんだが、そういう描写はないのは、まあ、映画のセオドア個人まわりの生活圏内のお話という世界観を崩したくないからなのだろうが、このOSの存在がやや中途半端な印象があるにはある。

まあ、そこはたとえヨハンソンの人間的な声を使ったとしても、「本当の意味」で、OSにリアリティを持たせたくない、ということなのだろう。

100%自分のことを理解してくれている存在が消えてしまったとき、セオドアは気づく。

ラスト、セオドアは誰かの言葉ではなく、代筆ではなく、自分のことばで、別れた妻キャサリンへ、謝罪と愛の言葉を送るのだ。

「大人」としてのコミュニケーション回復。

この映画のキモはここにある。

追記

ぎゅうぎゅうの満員電車でスマホが使えなかったらどうする?決まっているよね、みんな、周りにぶつからない様、迷惑をかけないよう、足元や荷物周りを気にするよね。本作はそういうことも教えてくれている。

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「寄生獣 完結編」 前編の良さを活かすことが出来たのか、どうか?

寄生獣 完結編

少しスタンスを変えて攻めてみようと思う。

1)公開時期

ライバルは「シンデレラ」「ワイルドスピード」「コナン君」そして伏兵「ビリギャル」。どうしようもないTV編集版とずらーーと並んだDVDの見苦しさが先行し哀れすら感じる。

こればっかりは戦略ミスだったんじゃないか

2)2部作

前編時にも言ったけど、ミギーを阿部サダヲ氏に指名したこと、グッズ、客層に対して、原作のテーマを今の邦画が扱えるどうのこうのでなくって、

「原作にとらわれ過ぎて失敗した」のが後編。

山崎氏、古沢氏どうのこうの言う話ではない。

3)前編の良さ

これはもう、原作のテーマを語る必要のない前編で、自由ゆえの映画ならではの改変への意気込みが見えた点と、純粋に少年の成長譚、ヒーロー誕生譚、として成立したから。

得体のしれない敵との戦いの中、主人公は成長する。前編において、環境だの、人類だの、主人公には全く関係ないことだ。だから、映画ならではの見せ方、原作の「重要と思えた」要素をバッサリ切って、その成長譚を素直に邪魔しない設定および原作を上回ろうとするアイデアも組み込む意思があり、実行できたからだ。

4)後編のダメさ

それが後半、すべての役者の演技がガタ落ち、演出も、脚本もガタガタ。なぜか?

成長譚からの発展を、後編に「成長譚にとって無駄な」原作のテーマに縛られ、成長譚を活かすことが出来なかったからだ。後編は、原作のテーマを、叫べ、叫べと声高に、それゆえ役者の演技は起伏なしの一辺倒で、特に染谷氏の演技が本当に真逆の急降下。作品全体が、作り手が、思考や工夫、創造力がピタっと停止してしまった。「原作のテーマ」なんざ、ブン投げ、設定だけ原作から借りれば、やりたいことがもっと整理できたのではないかと。

もうね、そんなだから、「テーマ」の語り方が、陳腐で陳腐で、見苦しくって、観ててつらかったね。

追記

深津絵里氏

正直、前編はまるで買ってなかったが、後半もダメだと。いや彼女が悪いんじゃないよ。赤子を食っちまうような面構えの女が母性に目覚めるようじゃなきゃ。彼女、赤子を抱いてる違和感ないんだもん。




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ほれ、これこれ

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第一、東出君の寄生獣の演技がドハマリしてるんだぜ?他の「芸達者」が寄生獣なんて演じられるわけないじゃん。


いや、冗談抜きで、本気ですごいあってると思うよ
20150621-6

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「はじまりのうた」 泣くな、キーラ。その涙を咬み殺せ

はじまりのうた

20150621





Keira
 Knightley

ルックスと「キーラ・ナイトレイ」がこれほどしっくりくる女優はほかにはいない。

まさに、狂った狂犬。
咬みつけ、キーラ。戦え、ナイトレイ。

原題「Begin Again」

このテイラー・スウィフトな原題とBegin Againなシチュエーションなんか全く縁のなさそうなキーラ。

しかし、これが実にいいのよ。

彼氏アダム・レヴィーンに新曲を聞かされ、表情がみるみるかわるなり、くそビンタ。今のレヴィーンにビンタできる女は確かにキーラしかいないんじゃないか、と思わせるほど、説得力がある。

俺もビンタもらいたい。

本作、音楽映画としての風貌ではあるが、実は音楽で成功するとか、路上でアルバムをつくるとか、そういう部分は結構描いてなかったり、適当だったりする。

つまり、体はファンタジー。

この辺を映画的に欠点とみることもあるかもしれないが、これはもう作り手が、意図的に、キーラのかわいいところ、かっこいいところ、咬みつくところしか興味がない、ぐらい、キーラ萌え。

そのスタンスなので、リアリティは全く必要なし。

もちろん、それなりにバランスも配慮し、ラファロの娘の参戦には、それなりにシンプルなガールズポップで楽しませてくれたり、最近のレヴィーンの匂って来るような臭い歌声とアレンジを半分自虐的に笑いに結び付けたりと、なかなか楽しい。

このシーンね

20150621-3

キーラ かわええ、娘もかわええ



特にイヤホン分配器での、互いのお気にいりのプレイリスト公開と互いの音楽談義とダンス、といささか中学生の青臭いドリームを照れも臆面もなくやってくれるところがいさぎよくって、鼻で笑うを通り越して、ほっこりする、っていう、中二病感も満載。

20150621-2



それだけだったら、中学生なのだが、ラストの、キーラの、ラファロを、まさに噛み切り殺しそうなあのまなざしと、エピローグの分配器。

最高である。

さらに、ラストのキーラのチャリンコ。


20150621-1


泣くな、キーラ。その涙を咬み殺せ。咬み殺した微笑みがまた美しい。

追記
ここまでヒロインにヤラレてしまったのはホント久しぶり。ラストのチャリンコ姿や、エピローグの内容からして、これ、続編イケんじゃねえか?

追記2
「音楽」映画は今年もたくさんあるけど、これと「きみが生きた証」は導入部から表向き非常によく似ている。ある意味、どちらも雰囲気映画ではあるのだが、あちらは「音楽」映画ではない、というのが決定的に違う。


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10月ですか、遠いなあ

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