しんざんの、みんな仲良し映画評!!

ほんとうは仲良しとは程遠い、あまのじゃくな映画評、映画批評、映画評論ブログ 全部ネタバレ。またあまのじゃくゆえ、人によってはまったく受け付けないものもあるよ。もちろん、こっそりオススメもあるよ。

「イコライザー」 黒い年老いたビン・ディーゼルかと思ったら、セガールだった。

「イコライザー」
劇場公開日2014年10月25日
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!!激しくこき下ろしています!!
!!「マイ・ボディガード」(原題Man on Fire)の激しいネタバレもしています!!


本作、観る前の期待として、少女を助ける、実は凄腕、そう、これ、「マイ・ボディガード」のあの興奮再び、を感じさせるもの。

トニー・スコット&ダコタ・ファニングVSアントワン・フークワ&モレッツ

トニーVSフークワだと、トニーの圧勝なので、ダコタとモレッツに焦点を当ててみるが、今回のクロエ・グレース・モレッツの娼婦姿がものすごいリアルでちょっとびっくりしたのだが、ああ、これ「タクシー・ドライバー」でいくのかと思ったら、風呂敷がでかくなる。

ぽっちゃり感が「らしく」っていいです
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モレッツとデンゼルのシーンと、ダコタとデンゼルのシーンはともに芸達者同志、とても見どころがある。モレッツとダコタの年齢差はここでは問わないこととするが、デンゼルが行動を開始するのに、動機としてはダコタのほうが圧倒的に原動力になるので、ドラマとしては、どうしても本作、分が悪い。

しかし、それをのぞいても本作、「マイ・ボディガード」に勝てる点がほとんどないのである。唯一、ロシアのイカレ野郎、という明確な敵がいる、という点か。それでも、「マイ・」のほうは、見えざる敵を暴き、追い詰め、意外な悪人が見えたりと、サスペンス的要素も多分にあった。

だから、オレの個人的な本作に対する「マイ・ボディガード」の夢、再び、という持ってはならない願望を払しょくしたうえで改めて評価。

それでも、ダメなんだよなあ、コレ。

本作、決定的に甘いのは、やはり動機。なぜ、デンゼルが手を下すの?

冒頭、人生、もっとも重要な日の2つのうち、ひとつは生まれた意味を知った日、という一文が紹介されるが、彼がモレッツのために立ち上がったのが、「その日」なら、CIAとして活躍していた日々から抜けた理由をちゃんと描かないとダメでしょう。そのうえで、彼がしなければいけない理由を描かないとダメでしょう。

また、行動も軽率すぎる。律儀な生活を送っている描写をしながらも、敵のアジトに乗り込む軽率っぷり。どこが元CIAやねん。

デンゼルの無敵っぷりは別に構わない。

しかし「The Equalizer」

不正を正す、悪を滅する。昼の顔と夜の顔、正義と悪、そして演出は光と闇の交差にこだわるその割に、主人公が全然描けていない。
主人公こそ、昼と夜、過去と現在、対比すべき要素を持ったキャラクターなのに。

デンゼルが出るので、世をイコライズ、だが本当は自分をイコライズ、というのが、この映画のキモなのだと思ったが、これではセガールの映画。

そう思えば、これでも構わないが。

・・・構わないのか?

追記

本作の制作過程には、やっぱり「マイ・ボディガード」(原題Man on Fire)の影響があると思う。なぜなら、「マイ・」の主人公クリーシーを死なすべきではなかったというファンの声が大きいこともよくわかる。


SPOILER ALERT 当然ですが、他の映画のネタバレ満載です


しかし、あの映画ではクリーシーは、ピタが生きている、ということは、死に場所を得た、というほかならないから、死ぬしかないのである。「死ぬべき男の死に場所ここに見つけたり」が「マイ・ボディガード」の主題なので、人気の出そうな、同じようなキャラクター(でも死なない)で映画を作ろう、ということになったのではないかと思われる。


追記2
ラストのエミネムft.シーアの「GUTS OVER FEAR」はじめ、楽曲はいい。



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「ニンフォマニアック Vol.2」 みんな、スッキリ!!

「ニンフォマニアック Vol.2」
劇場公開日2014年11月1日
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!!いつも以上、思いっきりネタバレしています!!

前作VOL.1で書きそびれたが、テーマがテーマゆえ、「内臓」はそうではないが、排泄物はグロだ、ということで、そのチャプターはモノクロにした、という妙な気配りからも、前作は非常に万人に伝わりやすい作品だった。


だが、VOL.1だけでいうと、想像の範囲を超えない、尻軽女がたまたま居合わせた男に自分の性遍歴を語り、初めての男と再度結ばれた矢先、快感を得ることができなくなっていた、さてどうする、つづく、という形で終わった、という感じで、

「トリアー、バカじゃねえの?(一応ほめ言葉)」

という感想だった。

さてVOL.2。

結論から言うと、これまた非常に万人にわかりやすい、きれいなオチで落としてくれた、サービス精神を前作以上に感じさせる内容となった。

いや、このオチ、途中でスカルスガルドが実は童貞である、ということを告白し、それまでの彼の、主人公の経験に対する解釈が、「なるほど童貞だなあ」、と納得させられる屁理屈であるため、こういう終わり方が、らしい、というか、むしろ、そうなるべきラストである、ということも納得させられる。

そこには、そのオチが読めた、ということ以上に、「トリアー、結構スッキリ直球を投げたじゃん」ということの、なんというか、全くの余計なお世話だが、散々内省的な映画ばっか撮ってきた男に対しての成長、というか、潔さというか、祝鬱脱却、を感じさせる爽快感がある。

各チャプターも直球ばかりで笑えるが、ちょっと残念なのは、主人公の役者が、ゲンズブールに代わるのが、開始30分弱なのだが、そこはストーリーに一応沿って、サディスティック・セクシャル・バイオレントなKに出会って、顔がボコボコになって、ステイシー・マーティンからゲンズブールに交代、という方がずっといいので、そこは残念。

その前の黒人2人のエピソードで言葉はわからないが、もめてる内容が手に取るように分かる(わかっちゃダメ!!)演出も楽しい。

快感が得られない、からの、快感への欲求のエスカレート、および話の展開もよくある話で、途中、セックス依存症のセラピーを受けたり、それに挫折し、デフォー演じる事業主のもとで、取り立て屋をやることになったりと、経験を武器にとか、若き女後継者とのレズビアンな関係とか、とことん下世話な低俗的な展開が続く。

彼女の話の最後は、これまでのセクシャル行為の集大成、というか、最も下劣て最低な行為を受けることで、オーガズムを迎え、VOL.1の初めに戻るのだ。

ラスト、助けてくれて、話を聞いてくれたスカルスガルドに対し、ゲンズブールは友情を感じる。しかしスカルスガルドは童貞なのだ。彼がもう一度部屋に戻ってきた時点で俺は思わず吹き出す。しかしこの物語のラストは、こうでないといけない。最高に爽快感を与えてくれるラストに大爆笑必至。

いわゆる、「いいじゃないのぉ、だめよ、だめだめ」

まあ、4時間はさすがに長すぎで、まあ、Vol.2だけでもかなりのボリュームだし、VOL.1は見なくてもよいかもしれないが、我慢した分だけの爽快感はある。

追記1

やはりトリアーの映画なので、キリスト教なやり取りもあるのだが、この映画では、「園子温」の映画っぽくて面白い。

また、顔がボコボコのゲンズブールとスカルスガルドのやり取りは、まるで「エクソシスト」のメリン神父とリーガンのやり取りのよう。
スカルスガルドはメリンを演じたことがある点や、「こじらした童貞」スカルスガルドからすると、主人公のそれは悪魔的な行為であり、神父と悪魔の対決って、現実問題、結末はこうだよね。

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「エクソシスト・ビギニング」のメリン神父(スカルスガルド)
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こちらは「エクソシスト」のメリン神父。
童貞からすれば、主人公は、悪魔であり、天使・・・か?
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また、主人公は、ようやく探し求めていた魂の木を見つける、というシーンがあるが、それはいびつで禍々しいのだが、その絵がこれ、メリンとパズズの像とのご対面シーンそっくり。
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「エクソシスト」で一番好きなシーンです
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追記2


パロディ、といえば、トリアーのイケない映画「アンチクライスト」のパロディもあるよ。
これも爆笑レベル。

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「ウォーリアー」 トム・ハーディ最重要作の1つがついに日本DVD

2011年の全米公開。
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何といっても、これまでトム・ハーディの最高作と言われてきた本作。ついに日本DVD化。

劇場で恐竜出現しようが、違うトムが活躍しようが、何はさておき、まずはコレを見ないわけにはいかない。


トム・ハーディといえば、もう今では「MAD MAX」だが、しかしオレの中では、「ブロンソン」あってのトム・ハーディ。記憶にある「ダークナイト・ライジング」のベイン、「欲望のバージニア」のイカレ兄さんは「ブロンソン」とこの「ウォーリアー」によるものだとよくわかる。そのトム・ハーディの「MAD MAX」主演は、ほぼこの作品の、タフで、やんちゃで、そして寡黙なMADが評価されてのことだと思われる。「MAD MAX」のMAXに狂気が足らない、という奴は、MAD MAXシリーズを見て、そして本作を見るがいい。ハーディの内に秘めたるMADを抑えてのMAXの演技は、ハーディがMADな男を演じることが出来るからこその演技であることがここでもわかるはずだ。
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こっちは「ブロンソン」のトム
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本作、究極格闘技の迫力あるシーン、崩壊した家族の再生、親子関係の到達点、兄弟の在り方、PTSDぽいこと、暴力家系の血統、など意外と欲張り。しかし最もよく描けているところは「みんな格闘技が大好き」ってところ。

物語は多くのテーマを抱えての娯楽作ゆえ、展開ははっきり言ってファンタジー。特に決勝が兄弟対決というのは、至極当然の展開だが、逆にしらける。本来最も盛り上がるべき兄弟対決が、一番面白くないことになっている。


戦闘スタイルにもちょっと苦言。エドガートンの関節技で勝ち上がっていく姿と、ハーディの瞬殺パンチのスタイルなどの違いはいいのだが、映画なので、そのスタイルに落ち着く描写が欲しい。


特にアニキのほうは、物理教師(力学と関節技を結び付けるのか?)というインテリとベートーベン好きのジムオーナーはもっと練習スタイルから説得力が欲しい。(ジムオーナーのリングサイドからの叫びはとてもいい)

でないと、世界最強のロシア人からの勝利は、ほんとにまぐれに関節決まったようにしか見えなくなる。


一方のハーディのほうも、おやじをトレーナーにするという意味が見いだせない。そして戦う理由や背景を決勝前に明かさないでよかった。瞬殺して、さっとリングから降りるところなどとてもかっこいいし、狂気を秘めているイケメンゆえ、あっという間に人気を博すのも説得力があるのだから。映画が多くのテーマを抱えているゆえ、それを明かすことで、カリスマ性が削げ落ち、決勝戦では普通のファイターに成り下がってしまった。


しかし、アニキが勝たないといけないのだから、やはりハーディの決勝戦劣化は仕方ないのかもしれない。
まあ、格闘技トーナメントも実際も決勝戦は面白くない、というのと同じっちゃ同じなんだけど。


しかし、間違いなく、トム・ハーディ出演作の最重要作品の1つであることには間違いない。


そしてすまん、エドガートン。いや、正直「エクソダス」しか観てないので、特に贔屓しているわけでもないんだが、
「エクソダス」の君の可愛さ故、名前を憶えていたのだが、本作、クレジットが出て初めて、君だということに気付いてしまったわ。まあ、それだけ、「エクソダス」のラムセスがすごいパフォーマンスだったってことで。いやいや、もちろん本作も、暴力家系の物理教師の格闘家って顔にはなってる。徐々に身体が大きくなるのもすごい。


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言われりゃ、わかるんですけどね、ラムセスカワエエ(「エクソダス」より)
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追記

こないだの「フォックスキャッチャー」のテイタム、ラファロにも感動したが、いや~、役者ってすごいねえ。
ある意味おなじ「兄弟格闘技もの」だが、どっちが言いかというと、まあ、あっちのほうが好きかな。


なぜなら「笑える」から。「フォックスキャッチャー」は誰が何と言おうとコメディだ。

二人ともかっこええな
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「フューリー」 ヘタレとええかっこしい

「フューリー」
劇場公開日2014年11月28日

軽々しく、アカデミー賞最有力とか書くと、オレ、めっちゃ攻撃するよ
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この映画、こんなにかっこいい絵を見せてよいのですか、ブラッド様?
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誰もが想像する「プライベート・ライアン」の焼回し。

その弱点だった、アパムのウザさ、トム・ハンクスのアンマッチ感を意図的にフォローしたつくりになっている。

今回のヘタレはアパムほど、イライラしないし、ピットはリーダーとしてのカリスマを感じさせる。

戦車戦も短いながらきっちりあるし、重火器戦ならではの金属音もキンキン響く。エアー監督ならではの映像表現もあるし、赤と緑の敵味方の閃光表現はゲーム的。

ピット演じる主人公はなかなか興味深い人物。

現場ですべきことをする、部下の命を守るリーダー。だがそのためにしなければいけないことをしてきたことへの苦悩が裏の顔。部下はどんなにカスであっても、戦場では有能な戦士。

制圧した町のひと時のヤバイ感が楽しいんだが、これタランティーノとかの十八番なので、新鮮味はないのだが、そこに重大なメッセージが込められている。

制圧した町で、ノーマンの筆おろしを斡旋するが、それは優しい行為ではなく、ものすごい残酷な行為。

また平和なひと時を、カスな部下に雰囲気をぶち壊されるのだが、そこでピットはブチ切れる。だが、こいつらは、今おかれている境遇では、必要不可欠な人間なのだ。だから彼自身もカスであることの自覚もある。彼の内面は実は諦観でおおわれているのだ。

すべては、「ほかに手がないから」。

本作「FURY」とは戦争への、敵への、そして、カスな部下への、「怒り」。そして彼の諦観からくる「ほかに手がないから」という生き方を余儀なくされた彼自身への「怒り」なのだ。

男根のように突き出す、戦車砲に書かれた「FURY」。

それは彼がせめてそれだけは、と執着した思いである。実際彼はホモでもあったわけだし。

とここまでは、とても面白く見れた。

なんだけど、なんだけど!(笑)

どうなってんの、このラスト。もういっぺんにひっくり返されちゃったよ。

すべて最後の展開で全決壊。

監督デヴィッド・エアー。

前作「サボタージュ」でもびっくりラストを用意してくれましたが、どうもお偉方に弱いというか、プロデューサーに弱いというか、あからさまにおかしなつくりは本作でも発揮。ここでいうヘタレとは、エアー監督。

ブラッド・ピット、プロデュース主演。

こんな「ええかっこしい」ポジションを、ものの見事にふるまってくれてます。そもそもピットプロデュースにろくなものがない。
「キックアス」とか「キックアス」とか「キックアス」とか。。そうそう、「それでも夜は明ける」とか「マネーボール」もやばかったな。
(補足 2015年7月 ピットプロデュースの「グローリー明日への行進」は見事なプロデュースだと思います)

追記
ノーマンの存在について。

結局、こいつ、なんだったの?というと、ピット演じる主人公をかっこよく見せるためだけのお飾り。

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「ニンフォマニアック Vol.1」 真面目か!

「ニンフォマニアック Vol.1」
劇場公開日2014年10月14日
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鬱でも変態でもどっちでもよいのだが、気持ち悪い「メランコリア」から待望(?)の新作。


うわさは聞いていたが、エロ映画の超大作。今回はその前編。

さて、本作、変態で名をはせ、女性蔑視だのなんだの、言われ、それじゃお望み通りのものを作ってやる、とか言ったか言わないかは知らないが、極めて、発想の陳腐なエロ映画、というのがVOL.1の鑑賞後の第一印象である。

VOL.1の幼少期から青春時代の主人公ジョーのエピソードは既視感満載。トリアーは変態ではなくって、まじめだから鬱になったのか。と思わせる。

いつの間にかエロ映画の定番曲になってしまった、ドミートリイ・ショスタコーヴィチのジャズ組曲第2番よりワルツ第2番を使ったり



セックスの最高の秘訣は愛とか、性に目覚めたのは、綱登りだとか直球を投げたり、魚釣りとか、数学とか、縦列駐車とかは、ジョークではなくって、トリアー、お前、マジでそう思っているだろ?


「真面目かっ?」

と逆にトリアーに、いままで変態扱いしてごめんなさい、とこっちがトリアーに申し訳が立たなくなってしまっているのに気付く始末。

むしろ、その中で逆に「愛を語る」というのはまあ、VOL.2への展開だったりするのだろうが、それでも、その展開は陳腐なんだよなあ。

VOL.1のラストなんて、あれだよ、

セックスが気持ちよくなくなった!!、VOL.2に続く!お前、園子温かよ。

なぜにシャルロット・ゲンズブール、というがっかり感はVol.2への猛烈なマイナス要素。
主人公の若いころを演じるステイシー・マーティンは素晴らしい。全然似てないけど。

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