しんざんの、みんな仲良し映画評!!

ほんとうは仲良しとは程遠い、あまのじゃくな映画評、映画批評、映画評論ブログ 全部ネタバレ。またあまのじゃくゆえ、人によってはまったく受け付けないものもあるよ。もちろん、こっそりオススメもあるよ。

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 当時のファッションを、最高のキャストで楽しめる映画

野良犬のような面構えのベネディクト・カンバーバッチ。

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

20150714


小学生の夏休み日記のようなタイトルだが、副題以外は原題通り。

本作、まったく予備知識なく観たのだが、ドイツの暗号「エニグマ」の解読サスペンスかと思えばさにあらず。

マシュー・グード、チャールズ・ダンス、そしてむんむんマーク・ストロング、というダンディズムトリオに女性が、野良犬そっちのけでクラクラする映画。

チャールズ・ダンスの軍服に、マシュー・グードのジレ、マーク・ストロングのロングポイントカラーに男でも夢中になって見入ってしまう。

ほら、すげーーかっちょええ!!
201507145

これも、すげーーかっちょええ!!

201507144
そして、とどめですね
201507147

「ドミノ」「私を離さないで」で、ごひいきキーラ・ナイトレイもさすがに今回は影が薄い。面構えは狂犬で素晴らしいのだが。

いや、めちゃくちゃ衣装もカワイイ!!
201507142


201507143

だが、本作、野良犬演じる主人公が実は、〇〇ということが少年時代の回想で判明してくると、とたんに物足りなさが押し寄せてくる。

要は、ダンディハウストリオがちっとも、野良犬とまぐ、じゃなかった、絡まないのである。

ダンスと口論になるときも、ストロングに頼るときも、全然っぽくないのである。

唯一、エニグマの解読に成功し、グードとのねっとり見つめあいがあるだけである。

カンバーバッチ主演、ということで、女子が見に来ることはある程度想定内、というか、そこからの「商業映画」であるはず。ダンディトリオというサプライズがおまけについているのだから、もっと女子を楽しませないと。

ブリティッシュ・スーパー・ダンディトリオ(しつこい?)をそこまで用意できてるのに、サービス精神が足らない、ということ。

また、本筋としての暗号解読のサスペンスも薄いし、予算不足か、戦火のシーンもしょぼい。ラブ・ストーリー要素も薄いし、主人公の描写も、〇〇だとか、天才だとか、変人だとか、いろいろあるけど、どれも中途半端。

少年時代、戦時中、戦後、と時系が飛ぶのだが、いちいち流れをぶった切って、緊張をそぐことも多い。

The Imitation Game

彼の人生は、うそをつき通す人生。彼の仕事はもちろん、その性癖もそうだ。でもその苦悩が、特に後者、やはり足らない。

追記

みなさんには、全く関係ないことだが、オレにその気はない。悪しからず。



追記2

中途半端って言ったけど、当時のファッションを、最高のキャストで楽しめる映画として、猛プッシュするよ!

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「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 「バードマン」ってつけると、釣れるわw

ちょっとめんどくさいけど、本作は、役者(映画スターも舞台役者も)も、劇作家も、映画も舞台も、そして批評家も滑稽で、でも愛らしい。でもクソなのは、これをあんなCMで売り出すことの、そしてそんな「レッテル」を貼られた映画を「期待して見に行く」君たち(俺)なんだぜ?という観客への強烈なパンチを繰り出す。

アホみたいな長回しで、君たちはどうレッテル貼るのか?ほらほら、ぞろぞろ出てきたねえ!

「衝撃!斬新!奇跡!!」

監督はニヤニヤしながら作ったことだろう。

CMだって、派手なシーンばっかりの寄せ集めで、君たちは何を期待して見に行ったのか。

「ナニコレ、ちがーう、オモシロクナーイ」

配給会社はニヤニヤしながら作ったことだろう。

CMのアクションシーンやパンツシーンなど派手なシーンは、本編でも、強烈に観客を皮肉っている。

ヘリが撃墜されたら、ウヒョー!!、舞台でその場限りのハプニングに出会えたら、イッヒー!!


201507126


こんな観客に振り回されるショービズ界は大変である。


ショービズ界の哀れで滑稽なすべての関係者(舞台劇の批評家すら)を愛おしく描いた、まさしく内輪の映画。
アカデミー賞は内輪の賞である。故に本作が獲ることに何ら問題はない。

痛烈に皮肉るは、君たち(俺)観客。

やたらヒーロー映画から落ちぶれた、とかを意識しがちだけど、この映画、役者がヒーロー映画に出ること自体に否定もしていない。ただ役者って、現実と妄想を行き来し、いやいやオレ、もっとできるよ、って落としどころがおそらく普通の人種より難しい存在なのかもしれない。

本作は、作り手は「自分たちはそんな滑稽な人種なんだよ」というコメディ映画に徹している。

追記

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

201507125



「バードマン」・・・

「『バードマン』ってつけると、釣れるわw」

「あるいは」・・・

それでも作り手は期待する。

「釣られずに観て楽しんでくれる観客の存在を

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「セッション」 原題だと「フォックスキャッチャー」と間違えるから「セッション」にしたのだろうか

いや、すまん。

期待した人はいないだろうが、さすがにあっち方面のネタに飽きてきた。というか。
(「フォックスキャッチャー」レビュー参照してください)


「セッション」


201507123


ギターソロより、ドラムソロに憧れた青年。

とはオレのことだが、女にもてたいくせに、ドラムを選ぶという、しょぼいガキだったオレは、さんざんストイックに、「叩け、叩け、叩け」のモノを聞いてきた、観てきただけあって、演奏シーンに特に深い思いはない。ドラムソロはストイックな絵になり易いし。

そう、観るべきは、ハゲとガキのエゴとエゴの「鞭の打ち合い」(原題 Whiplash)。

ハゲはチームのことなんざ、考えちゃいねえ。「オレの音」「オレのリズム」そこからの唯一無比のミュージシャンを生むことしかない。チャーリー・パーカー出さずとも、世に言うトップ・ミュージシャンは少なからずそのように生まれたことも多かろう。

だが、その思いすら本当かどうか分からない。教え子が自殺した、という知らせに涙するする姿も、「オレの音を忠実に再現できるやつが死んだ」と悲しんだだけかもしれない。

でも音楽ファンからすると、その悲しみ方って実は間違いではないんだよね。だから、このハゲのやっていることは、それでも「分からなくはないエゴ」なのだ。

ガキのほうは青いだけに、プライベートのバランスが取れなくなるが、つまるは、「悔しい」と「オレはトップになる」の「若さゆえの正しいエゴ」でそれに反発する。また途中のキレ芸があったのが、大きいよね。あれもまたある意味「『正しい』もう一方の青臭いエゴ」。楽譜の件は言うに及ばず。

追記

ハゲがクライマックス、コロッと表情を変えるのだが、それも虚か実か、結局分からない。

分からないからこそ、キュン、とくるのである。


噂の壁ドン♡
201507124



追記2
うおっ、こう書くとまたあっち方面になるじゃないか。今年はこの路線でレビューするのか。

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「ワイルドスピード SKYMISSION」 4DX増しで。

4DXについては、いつかチャンス、というか「4DX」ならでは、の作品でなければ、とまあ、ある意味見に行くことをとっておいた。最大限の効果のある作品でみたい、というよりも

「下手に面白い作品でみたら、困ってしまうな」

というのが、とっておいた、の正しい理由。ある意味逆に「バードマン」も長回しが4DX向きとは思うが、「4DXらしい」映画を見たかったわけだ。

「ワイルドスピード SKY MISSION」


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201507122

行動範囲内に4DX映画館がない人にはまことに申し訳ないが、これ以上の4DX初体験映画はない。多少のいい加減な4DX演出もあるが、そんなことはどうでもいいくらい、すっかりストーリーの無意味さを気にならないくらい、体を揺らされる。十分である。この映画で4DXは十分堪能したので、もう行かないな。

殴り合い、カーアクション、落下、ドンパチ、とにかく車と肉弾戦。本当にそれしかない。途中、水着、寒いギャグ、ヴィンのアップもあるが、それも込みだ。

「狼の死刑宣告」「ソウ」「インシディアス」そして大好き「死霊館」のジェームズ・ワン。

この宇宙一どうしようもないストーリーを、地球一の編集と演出でまとめている。アクションで言うと、殴り合い演出が結構面白い。そしてここに詰め込まれたアクション演出は意外にも

「なんかギリギリ可能かもしれない」

というアクションに徹していることにも注目してほしい。

トニー・ジャー、ロンダ・ラウジー、とさすがにあのジジイ祭りとは雲泥の差のキレッキレ。だからカート・ナンチャン・ラッセルはホント邪魔。上記2人はまた登場する可能性のある退場だったし、ぜひ出てほしい。

ジェイソン・ステイサム、こいつもやっぱり現役。もうあっちには出なくていいよ。ルーク・エヴァンズ演じる弟が実は死んでいなかった、という点で、たぶんコイツは次のパートナー(ライバル)、と見ている。

となると、ハンは死に損か。

唯一の欠点はやっぱりどうしようもないストーリーのため、「この人ら、何やってんだっけ?」と観ているこっちも観ている最中に、観ている理由を忘れてしまう点。このシリーズは毎度そうだが。

しかし、「アクション」ありきのどうしようもないストーリーは、世間的にも、オレ的にも「アリ」だ。

追記

正直、このシリーズのファンではないが、「See You Again」はクる。サントラもおいしい。

追記2

前作は映画館「では」面白かったが、実用性は薄かった。本作はバック・グラウンド・ムービーとして最高峰。

今年はこれを超える「泣き」の一曲はないだろうね


これもいいねえ


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「フォックスキャッチャー」 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を観たら、こっちも観てね

「フォックスキャッチャー」

201507132


まず、配給会社に拍手。


この映画、ごく一部の人間には今年度最大の話題作である「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」と同時期に公開だなんて、よくやったものだ。

アメリカ3大財閥のデュポン家の御曹司、ジョン・デュポンの事件を得映画化。ネタは割れているが、ネタを知らずに鑑賞。

その前に「フィフティ・」を観ていたのだが、とにかく、よく似ている。

チャニング・テイタムの金メダリスト・レスラーは3年前に金メダルをとっても、クソガキ相手の20ドルの講演で、車の中でジャンクフードを食べるなど、不遇の生活を送っている。

アメリカではレスリングは伝統ある競技だが、オリンピックにおける金メダルの地位は、優遇されているとは言えない。それでもこつこつと次の大会へと準備をしている。最初の30分は音楽が流れず、ただただ、テイタムをカメラは舐め回す。

この映画、とにかく、静かに、黙々と、ねっちょりと、テイタムとその兄ラファロとのまぐ、じゃなかった、レッスルを描く。

この二人のカラダがスゴイ。テイタムは脱ぐ映画が多いだが、今回は頭が悪い(いつもか)筋肉バカの説得力がすごい。そして、ラファロもコーチ体型がすごい。CGじゃないのか、と思うほど。

20150713

ラファロ、かっちょええ
201507133


そしてこの二人に熱視線を送るのが、カレル演じるデュポン。このデュポンが、まずテイタムに近づくのだが、静かな展開と、カレルの言葉少なな、ねっとりしたしゃべり方のせいで、いつ鞭を繰り出すのか、どきどきして1時間は緊張しっぱなしである。

このデュポン。アメリカでは当然有名人なので、この人物については、ある程度、知っている前提で描かれるので、日本人にとっては、よりミステリアスに見える。たまーにおかしな行動をするが、演出は極めて静かな狂気、として描く。この男、財をはたいて、レスリング練習場をつくり、テイタムを囲うのだ。

テイタムとのヘリでの、早口言葉の言葉攻めが楽しい。この言葉攻め、結局本番は描かれない。これがやりたかっただけ、という(笑)

途中の優勝祝賀会には、ボウイの「FAME」。

・・・・狙い過ぎである。

対するラファロも負けじと、テイタムとその後も絡む、絡む。テイタムは、カレルがラファロのことが好きすぎるために、ジェラシー込々でやけ食いしたりと、もうヤリ放題。

おまけに汚物プレイのおまけつきである。

見せ場のオンパレードの2時間強。すげー面白いよ、これ。

追記

皆さんにはどうでもいいことだが、オレにその気はない。悪しからず。


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Tシャツ付き、ってのがまた、いかがわしくって、楽しいねえ

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