「ゲット・アウト」
劇場公開日 2017年10月27日

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!!やっぱりネタバレしています!!








そもそも映画の登場人物に感情移入する、という観方をしないオレにとって、アメリカの人種差別映画はキャラ設定やストーリー、視覚的効果に興味を惹かれることが多い。白人が黒人映画を撮ると、「ドリーム」のような無理やりいい話にしてしまうのも、それはそれで楽しい現象だと思っている。

だが、黒人が黒人映画を撮るとちょっと事情は変わる。

「マルコムX」を筆頭に偏るものもあれば、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のように主張と娯楽性のバランスがうまくいっているものもあれば、「イコライザー」のように、どうでもいい作品になったりすることもあるが、やはり深読みはしてしまう。


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人種差別。日本人のオレには、アメリカの人種問題について真剣に考えることははっきり言って皆無だが、こうは思う。ビルボードがすべてではないが、カッコイイのは黒人ラッパー。白人アイドルが憧れるのは黒人ラッパー。スポーツで活躍するのは、黒人。

生身でみると白人はなんだが汚いなあと思う反面、黒人を見るときれいだなあ、と思う。と同時にその黒光り、その風貌に怖えなあ、とも思う。

主人公は、身体能力の高い、肌のつるっつるとした、インテリジェンスのある写真家、という設定。
そう、オレたちがテレビで見る「すべてを手に入れた、完璧な黒人」である。そこがミソで、そんな完璧黒人に「白人の美女」をモノにしている、というテレビ的理想像。



ザ・イケメン黒人さんだ。
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フリーズしたイケメンと
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どこか似ている「あの」鹿
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そんな彼が彼女の実家にあいさつに伺う。そこで恐怖の展開が待っているのだが、ちょっと待て。こいつのふるまいはなんだ?日本語の訳しにも問題があるかもしれないが、なんたる無礼な主人公。こいつがいちいちグチや陰口をたたく。



はっきり言って、この主人公はカスだ。だが、オレはこいつを観て、ああ、それでも、うらやましいなあと思ったりするわけだ。







その感情がなんと、この映画のど真ん中の話だったという。
























「ゲット・アウト」
























本作、黒人監督がその「事実」を「黒人目線」で多面的に描いた作品、ということになる。

だが、その展開に売り文句の「笑い」もなければ「恐怖」もない。なぜなら、やっぱり監督の能力不足でうまくないからだ。

本作は人種差別を「実は白人は黒人の身体能力の高さに恐怖し、憧れているから行われてきた」という定説の裏返しとして、ホラー映画に仕立ててあるのは明白。そのこと自体はいい。

だが、それなら、彼らを「求める」白人はじじい、ばばあではなく、ジャスティン・ティンバーレイクがJAY・Zに傾倒するように、若いイケメンが登場しないといけないのだ。

だから、「祖父母」の「求めた」身体が「どこか足らない黒人」であるのが不満だ。薪割する「体力」、真夜中にランニングできる「体力」に「不満はない」というが、それならそんな仕事はしなくていいだろう。


なぜ「この女」を選ぶ??(笑)
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また、コメディ的側面でもあるのだが、その「黒人監督ならではの、『偏った黒人賛美』のさらなる逆転、皮肉」としての機能として、デブな黒人の友人を登場させているのだが、

「その黒人賛美は、やっぱり一般の黒人には関係ない、ただの幻想(かっこ笑)。」

と言っているのに、それもいまいちうまくいっていない。(友人が運輸局職員であることを強調しているのは、ただの黒人市民であることを強調している。)


映画館では、下品なセリフしか、笑いが起こらなかった。。。。
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ボディ・スナッチャー的要素もあの「ゲット・アウト」と詰め寄られるシーンもはっきり言って物足りない。

細かい点だと、彼女の写真の「遍歴」のルックスが実は雑なのも、笑いに結び付いていない。


本来は、

1)調子に乗った勘違い「イケメン黒人」はブルブル震え

2)「白人」は本音を見せつけられ「ドキっ」とし

3)「ブサイクデブメガネ黒人」がヒーローとなる




「アンチ優性遺伝子映画」となっているはずなのに、監督の力量不足と一発設定の脚本の練りこみ不足で、この程度で終わってしまっている。


ビデオパス





追記1


脱出する主人公が圧倒的な「腕力」で家族をねじ伏せるところは、ちょっと笑った。主人公を獲物に選んだ、見る目は確かなようだ。


「物色」シーンは楽しかった
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追記2

全米を騒がせたホラーは結構面白いものが多いのだが、本作は過去のその手のものに比べると、残念ながら、外れだ。



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