しんざんの、みんな仲良し映画評!!

ほんとうは仲良しとは程遠い、あまのじゃくな映画評、映画批評、映画評論ブログ 全部ネタバレ。またあまのじゃくゆえ、人によってはまったく受け付けないものもあるよ。もちろん、こっそりオススメもあるよ。

た行

「ターザン:REBORN」ネタバレ 「シン・ゴジラ」で疲れた人にオススメ! 老若男女が萌える!ちょっと「カワイイ」くて「上品」で「万人に優しい」映画。

「ターザン:REBORN」
劇場公開日 2016年7月30日

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主演のスカルスガルドの言う通り、CG全盛の今日にターザン映画で出来ることは多い。

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だが、バロウズ原作の、最古典のヒーローものゆえ、「既視感」に囚われることはやむを得ないことだ。いうまでもなく、「スパイダーマン」、「猿の惑星」リメイク版のCG猿など。

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だが、それ以前に、やはり「成立しやすい企画」程度にみえるところがちょっと悲しい。



だが本作、ターザンの肉体同様、「盛り」だくさんだが、ほどよく「タイト」にまとまった好篇となっている。







「ターザン:REBORN」(原題 The Legend of Tarzan)






邦題の「レジェンド」推しは廃れましたか。しかし、「リメイク」、「リブート」「リボーン」といろいろ考えるなあ。ご苦労様です。

ターザンというと、ディズニーのそれを思い出す人も多かろうが、映画バカのおっさんは、「類猿人ターザン」(1981)、「グレイストーク ターザンの伝説」(1983)。だが、同年代の人だと、この2作がテレビ等でなじみもあろう。

本作は、ターザンがジャングルから戻り「グレイストーク卿」としての生活がすっかりなじんでいるところから始まる。「グレイストーク」のファンからすると、とてもうれしい。

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スカルスガルドのターザンに野生が足らない、という意見があるが、野生だけでいうなら、「グレイストーク」のクリストファー・ランバートのほうが、もちろんある。

「グレイストーク ターザンの伝説」(1983)より。
クリストファー・ランバート

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だが、「ジャングル前」と「ジャングル後」の違いで、本作のターザンの「ジャングル抜け」の英国貴族の容姿は当たり前。

その意味でスカルスガルドは適役。もちろん、スカルスガルド自身は短髪のほうが断然カッコイイ。

それでも、ほとんど訳の分からない超長身、はち切れんばかりの「タイト」なスーツ姿が見れるのもこの展開ならではだ。


背、デカっ
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ジェーンについても、「類猿人ターザン」のボー・デレク以外のジェーンをオレはすべて否定する(笑)。

「類猿人ターザン」より。
ちょっとだけ、ちょっとだけ、似たようなシーンがあります。

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だが


本作のちょっと「カワイイ」、「上品」な「万人に優しい」ターザン映画は、それで全く問題ないのだ。


ヒロイン、マーゴット・ロビーがきれいで、かわいい。
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ジェーンとターザンの愛の物語として、「これ以上ない美男美女の組み合わせ」なら、だれも文句は言えない。

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愛情表現は同じです
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その他のキャストも魅力的。安定の「小物」ワルツもいいが、コスチュームが素敵な、ジャイモン・フンスーが特にいい。

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本作の見所は、映画ファンなら、特に前半。

本作の物語展開は、「グレイストーク」後の物語から、ジャングルへ帰る話と、植民地化された「故郷」コンゴに帰るところから。

ロンゲと、「どうせ行くんだろう?」と思わせる気乗りしない最初のターザン、「激ヤセ」サミュエルの同行が、「ランボー」シリーズにかぶってしかたない。

「故郷」に帰る、ジャングルで暴れる、人質の救出は、ほとんど「ランボー怒りの脱出」。老人の同行、現地人の協力、というほとんど「ランボー怒りのアフガン」。

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愛の物語に加え、男子萌え要素も、抜かりなし。

サミュエルの2丁拳銃や、銃器の独り言説明なんて明らかに確信犯。

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CGの猿も重量感あるし、ジェーンの助けの声を地獄耳で聞きつけ、なんもためらわずに、ダイブするターザンは圧倒的迫力。

迫力ある!
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ど迫力!
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映画が「ライト層」向けゆえ、どれだけ必要かわからないし、深みも感じられないが、「アバター」以降の、定番の「侵略者」退治ものとしては、まあ、それっぽい画になっている。


「シン・ゴジラ」に疲れた人には、次はこちらをみると程よく、緩む。
オススメです!



↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 関連記事はこちら↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
「シン・ゴジラ」レビュー








追記

ただし、「タイト」になったサミュエルのコメディリリーフの立場、そして同じ、バロウズ原作、ゆえか、SF古典のあの作品を思い出される。

そう、ディズニーの黒歴史「ジョン・カーター」(2012)。

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ディズニーにはワーナーのこの企画をどう見たのだろうか、どう反応したのだろうか(ちなみにオレは「ジョン・カーター」は高評価。まとめ方もよく似ている。)

追記2

エンディングテーマのHOZIERの「BETTER LOVE」が素晴らしい。





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「ダーク・プレイス」ネタバレ 女性陣のやさぐれ感は最高だが、映画の出来はやさぐれすぎ

「ダーク・プレイス」
劇場公開日 2016年6月24日

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「ゴーン・ガール」原作者。シャーリーズ・セロン。ニコラス・ホルト。

の割には、地味な公開だが、セロンの「男前」な姿を見てしまっては観ないわけにはいかない。製作陣にはセロン自身の名前もある。「モンスター」「あの日、欲望の大地で」並みに「気合」だけは間違いなく入っているだろう。

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「ダーク・プレイス」





カンザスで一家惨殺の生き残りの少女、犯人はその子の証言で長男ベンが逮捕され終身刑。その少女リビーは大人になり、世間からの同情のボランティア基金で生活してきたが、事件も風化し、フラフラと働かずに生きていたリビーは金に困っていたそんなとき、事件の真相を暴くことに関心を寄せる集団の一人に声をかけられ、忌まわしい過去を振り返り、真相を探る。

はい、探偵「シャーリーズ・セロン」のハードボイルドもの、ノワールものです。目深にかぶった帽子、ヨレヨレのシャツ、そしてオットコ前の顔、肩幅、高身長。

最高にカッコイイ。

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この映画に登場する女性陣、みんな、激しくやさぐれている。リビーの母パティは農場経営のひっ迫と別れた夫の脅迫、ベンの彼女で、悪魔崇拝で17歳で妊娠したディオンドラなど。リビーの姉、年下の女の子クリシーもそうだ。

いずれも当時の不況と世情、そしてまた揃いも揃ってやさぐれた男どもに苦しめられる。

妊娠した悪魔崇拝者、という狂った役がよく似合ってたクロエだが、
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クロエ・モレッツさんの「アイドル」映画
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 

「キャリー」レビュー



母パティを演じたクリスティーナ・ヘンドリックスの童顔小顔巨乳の中年体型が特に、健気さ溢れて素晴らしい。
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だが、映画の出来ははっきり言って残念だ。


忌まわしい過去を振り返りつつ、リビーが真相にたどっていく、ということになるのだが、どうにも見せ方がよろしくない。途中、過去のシーンがちょいちょい入るのだが、一体誰の視点で、誰の証言で断片的に回想を見せられているのか、分からない。

これまでリビーが全く過去に触れなかった、という点はまあ、置いておこう。金に困ってこれまで会わなかった終身刑の兄に会いに行くのもいい。探偵ものだから、これでいい。

だが、最終的な一番「悲しい事件」にたどり着くのに余計なエピソードやアクション、登場人物が邪魔をしていて、それがミスリードにもなっていない。

ただ単に結果「やさぐれた」女だけに焦点を置いた作品にとどまってしまっている。


それは、これまでセロンが製作してきた上記2作品と共通しているのかもしれない。セロン自身も幼少時代、凄惨な事件を経験しているがため、その思いが強すぎてしまって、バランスを欠いてしまったように思える。

またその「事件」に加担している人物の「あり得なさ」感がはなはだしく、ラストのニュースもはっきり言って手抜きすぎる。

「殺人クラブ」の存在や、ホルトの役なんて顔がヤバイ(でも美形)だけにまったく無駄だ。
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やさぐれた女たちは確かにきっちり描かれている。だが、ハードボイルドもの、探偵ものとしては、全く面白くない、というのが結論。



追記

でも、セロンはひたすらカッコイイ。

ラストは帽子なんかとらず、その風貌で探偵業を開業し、続編を作ってほしい。これで終わらすにはもったいない風貌だ。
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「デッドプール」ネタバレ 小ネタ、映画ネタ知ってても面白くない、典型的すき間商売、省エネ映画。

「デッドプール」
劇場公開日 2016年6月1日


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!!好きな人ごめんなさい。こういう、映画ネタをセリフでバンバン言う映画、嫌いなのです。ですが、この映画をけなす理由はそこだけではないのです。。。。!!



スパイダーマンのへらず口、無駄口に、中身はイケメン、に逆らってかの、サム・ライミの「ダークマン」のテイストに、いまさらな、センスのないスロー映像、仲間はX-MENの超脇役。くそしょうもない小ネタや映画ネタをちりばめ、こちらに話しかける。

この感覚、YOUTUBEでアップされた素人動画と何ら変わりない。

小ネタ、映画ネタ知ってても少しも面白くない、典型的すき間商売、省エネ映画。
むしろ逆に映画をよく見る人には抵抗感半端ないと思うほど、無理やりな映画ネタのセリフの応酬。


日本語訳も、俺ちゃん?くそ気持ち悪いです。

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「デッドプール」



【王道】がうじうじ、仲間同士でネチネチ、という展開が予見された時点で「【悩まない】【無駄口たたく】すかすかヒーロー」として全米公開。日本では「シビル・ウォー」とほぼほぼ同時期公開。

そりゃ、FOX、すき間を狙うって。すき間商売、省エネ映画。

そういうところが透けて見えるから、演出のダメさが際立つ。

普通にやったら、明らかにあくびの出るストーリー。なので、せっせとオープニングから時系列をずらす。ところが肝心のアクションが冒頭がピーク、というカッコ悪さ。

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ヒーロー誕生譚の1本なのだから、関心は持続するので、奇をてらわずいけばいいものを。普通に真ん中に高速道路のアクションを入れたって何ら問題はない。

下手なことをするから、テンションは終盤につれどんどん下がる。
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キャラクター描写にも問題がある。

本作、この男の顔がブサイクになる過程は描いているが、身体能力が上がる過程を見せてくれていないので、「不死身」なのと、敏捷性とか反射能力とか、がよくわからない。

どうやら弱点はブサイク、ということだけのようである。


X-MENの脇役も要らない服を無理やり混ぜられた福袋のようで頭にくる。

そんなお前ら程度が3人並んで勇み歩いて金をとろうとは、盗人猛々しい。

まあ、百歩譲って、それらを許容するとしても、肉弾戦の面白さ、カッコよさを「キャップ」で存分に味わっているこちら側としては、手が飛ぼうが、首が飛ぼうが、そんなことでは一向にアガらないのだ。

キャッチコピーにも問題あり。

愛する女のために、身を隠し、愛する女が囚われの身になると、身を投じる。

一体、どこが無責任なのだろうか?






追記

ハヤリの音楽混ぜましたぜ?というのももう飽きた。ワム!のダサカッコよさを狙っているだろうが、逆に一周回ってすでにただダサいだけ。


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「テラフォーマーズ」ネタバレ 原作のダメさを笑いと人脈で乗り越える邦画最高峰のSF映画

「テラフォーマーズ」
劇場公開日 2016年4月29日


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!!原作好きな人ごめんなさい、でもこの映画は面白いです、あ、もっとだめか。!!



画力のなさやキャラクターの魅力のなさ、よみにくいったらありゃしねえ構図の圧倒的悪さ。おまけにストーリーテリングの稚拙さ、引きの悪さとくだらないフリガナ。唯一の設定の良さのゴキブリすら生かし切れていない。

現在週刊ヤングジャンプにで連載中の原作のオレの感想だ。


菜々緒と書いて、そのコ、うへえ、めんどくせえ
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特性と書いて、能力、はあ、どうでもいいです
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そんな漫画の映画化。設定からすると、SF超大作である。ある意味「進撃の巨人」以上の大作である。

だが、こんな原作ゆえ、俺には全く関係ない話だと思った。

だが監督は三池崇史だという。
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これはイケるかもしれない

もちろん、オレ的にである。原作厨、映画オタのことなどどうでもいい。



「テラフォーマーズ」




時は2599年。普通の現代語と「ブレードランナー」パク、いやオマ、いやパクリの日本、とのっけからやってくれる。特にこのパクリがとても美しい映像とヒサヤ大黒堂とでうれしくなる。
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伊藤英明さんの暑苦しい演技と武井咲さんのCM演技がさく裂し、なんの説明もなく、なんの緊張感もなく、宇宙船の中に場面が変わる。そこでワンカットでやるのかと思いきやそうでもないクルー紹介。押しなべて演技はキツイ。

だが俳優陣は豪華だ。それに加え映像やカメラは素晴らしい。
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さすがは、三池、といったところ。

本作の原作の、人間なぶり殺し、とSF世界観、そして「虫に変身」という「ライダー」設定。
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だからこその、三池監督起用でもあるはずだ。これだけのもの、これだけの胡散臭いもの、三池監督以外に誰が本作を撮ることができようか。

また、この人以外に、これだけのキャストをぶち殺せない。

だから、この映画は、原作も確かにそうだったが、それをみる「だけ」の映画のはずなのだ。そこに日本屈指のスタッフ陣がそろうのだから、「そこ」を理解しない映画オタは観るべきではない。

オレは本作をとっても楽しむことが出来た。

あっけなく武井さんをグニャリ、格闘ではリアルでは出演者ナンバーワンのケイン・コスギをまともに格闘させず退場、とやることがいちいち笑けて面白い。

また物語も、原作のつまらない地球上のやり取りをなくし、悪役を小栗旬のみに絞り、方向性をはっきりさせたのもいい。こういう映画なのだから、ストーリーはすっきりしたほうが全然いい。
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裏切りの人物も、まあ、そうよね、という人物でちゃんと見せ場はあるし、山田孝之さんの回想も、2599年にみえず、昭和かよ、という絵も「わざと」やってて楽しい。押さえるところと外すところがやっぱり三池監督ならでは、なのだね。

そして、本作でもっともよかったのが、山下智久さん。

自慢の?英語を使い、現代版矢吹丈よろしく、かとおもいきや、足技のバッタ、という超面白キャラ。最後にはイケメンがバッタ、そして真っ白になる、という最高に笑ける展開を見事に演じている。

過剰の演技もこの設定だからこその、お笑い演出。樋口「進撃の巨人」とはさすがにわけが違う。

虫に変身するときの、いい加減な虫のウンチクも三池ならではだ。

三池に演出をお願いしたプロデューサーは天才だと思う。

欠点といえば、ゴキブリが多すぎで、逆に絶望感がないこと。のわりにぞろぞろしたゴキブリ感があまりないのがイタイ。超多いゴキブリのことを内緒にしてた理由もちゃんと説明していないのだから、これなら、ゴキブリの数は抑え、ミッションは超繁殖手前の殲滅作戦のほうが良かったのでは、とは思う。

ゴキブリ感、不快感が足らない
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追記

「進撃の巨人」の予算獲得のための2部作戦略に比べると、本作の製作陣の「プロフェッショナル」ぶりがよくわかる。

追記2

本作のみどころに、もうひとつ、セットのすばらしさがある。スーツはダサいが、船内は素晴らしい。これも三池組ならでは、だ。
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追記3

伊藤さんとゴキブリの「三池おなじみ」ガチンコ対決もちゃんとあるよ


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「ディーパンの闘い」ネタバレ それが悲しく、だが、うらやましくもある。

「ディーパンの闘い」
劇場公開日 2016年2月12日

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!!ネタバレ注意ですが、「タクシー・ドライバー」は違うと思います!!



予備知識は、「パルムドール」とスリランカ内線から逃れた「疑似家族」、そして「タクシー・ドライバー」。

ジャック・オーディアールの作品は初めてであるが、予備知識から想像できることがあてにならないことは、気配でわかる。

 

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「ディーパンの闘い」




序盤、ディーパンの「家族」ができるまでの過程が恐ろしく、だが、ディーパンと名乗るその男も妻子をなくし、祖国を捨て、新しい生活を送ろうとする。

慣れない環境、仮の家族、だが、生きなければならない。集合住宅の管理人の職を得、平和に暮らしたい。そんな思いは、周囲の集合住宅の喧騒、暴力に巻き込まれていく。

と書けば、いわゆるラジオで俗にいう「ナーメテーター」のお話。

カレーがフレンチをぶちのめす

といえば簡単なのだが、この映画のすごさは、ディーパンの「能力」が最後の最後まで分からないところにある。風貌も気配もリアルに普通の人だ。ラストの10分で、むしろその風貌が、激しいスリランカ内線の、生き残った「ふつうの」男として、彼の行為に爽快感だけではなく、恐怖を感じる。

ただの、おっさんです
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ですが、本当に元兵士だそうです。(よけいに怖い)
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だが、恐怖だけでなく、圧倒的な魅力ある「力」にも見える。

そのことがすごいのだ。

これは、ベトナム帰還兵の、狂気でPTSDを描いたと言われる「タクシー・ドライバー」とは違う。

ディーパンにとって、忘れたい戦争だが、忘れてはいない暴力。愛するものを守るには、力がすべて。

「戦争」を「暴力」と、たった一言で否定する者を打ち砕く、圧倒的な説得力のある力。

それが悲しく、だが、うらやましくもある。

原動力は愛(というには生々しい)だということはしっかり描いているので、賛否を呼んだといわれるラストはオレは支持する。






追記

カメラがとても楽しい。

ドキュメントタッチの前半の随所に現れる、フェードアウトの多投が心地いい。ぐっと登場人物の内面に引き込まれたり、こっちが勝手にいろんなことを想像させてくれる。ラスト10分の助手席から真横で撮った運転シーンが素敵だ。あんなハネた絵見たことない。

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