しんざんの、みんな仲良し映画評!!

ほんとうは仲良しとは程遠い、あまのじゃくな映画評、映画批評、映画評論ブログ 全部ネタバレ。またあまのじゃくゆえ、人によってはまったく受け付けないものもあるよ。もちろん、こっそりオススメもあるよ。

は行

「ボーダーライン」ネタバレ 去年の「アメリカン・スナイパー」を彷彿させる、今季がっかり、ワースト候補

ボーダーライン
劇場公開日 2016年4月9日


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!!いやいや、完全に好みの問題ですが、好きな人ごめんなさい。また「アメリカン・スナイパー」とは似ていません!!


ドゥニ・ビルヌーブ。

「灼熱の魂」「プリズナーズ」そして大好き「複製された男」と世のタブー(人として、そして男として)を描いてきた最も最新作を期待した監督である。

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【関連記事】「複製された男」レビュー



灼熱の魂 / 洋画



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その彼が無情の麻薬カルテルとの攻防を描くという。なるほど。

主演は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」でトム・クルーズを何度も殺したエミリー・ブラント。共演はジョッシュ・ゲス・ブローリン、とベニチオ・どゲス・デル・トロ、である。

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【関連記事】「オール・ユー・ニード・イズ・キル」レビュー




「ボーダーライン」




最近は、邦題のダメさは、作品のダメさに比例するとまで思うようになったが、配給会社も本気で後世に残す映画は、邦題も、多少集客度外視でも、マジめに考えることだろう。いや、本作を「ボーダーライン」と名付け、その理由を正義と悪の、あるいは国境の、と勝手にテーマを押し付けてることを親切、と思う人はそれでもいいだろう。

原題「Sicario」

意味は暗殺者。つまりは一人の男の話である。「一人の男の意思」にそして一人の女捜査官が、そして悪も正義も国境もないそんな世界が、振り回される話である。

だが、己の正義感に強い女捜査官が、その世界で打ちのめされる映画は数多くあるし、その姿をドラマチックに描いた「ゼロ・ダーク・サーティ」という決定打がある。
 

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そう、去年の「ハートロッカー」の劣化版ともいえる、「アメリカン・スナイパー」のごとく、今更感がはなはだしい。

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【関連記事】「アメリカン・スナイパー」レビュー


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本作、「ゼロ・ダーク・サーティ」の持つ、圧倒的な「映画的」緊張感をごっそり欠いている。演出が、この世界の「設定」に甘えている、とは言い過ぎだろうか。

また、麻薬カルテルの話でいうなら、リドリー・スコットの大傑作「悪の法則」で「淡々」と、だが、「ドラマチック」にその恐怖をきっちりと描き切っている。

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【関連記事】「悪の法則」レビュー
 

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最近も、無情の世界を生きる、その生き様を悲しくも美しい男を描いた「ディーパンの闘い」という傑作もある。

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【関連記事】「ディーパンの闘い」レビュー


ドゥニ・ビルヌーブはタブーの世界において、タブーのドラマを描くことで、脚光を浴びたわけだが、「複製された男」で株を下げ(もちろん、オレはこのオトコのタブー映画大好き)、再び「人」としての、「正義と悪」「人とモラル」のタブーの映画に戻ってきたわけだが、本作でちょっとこの監督に対して、映画的マジックを過剰に期待しすぎたかなあという結論。

ゲス2人もそのこれまでのキャリアの「ゲス」っぷりからすると、全然物足りない。

ゲスその1
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ゲスその2
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残念、こちらは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の名場面
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追記

もう一つ、この監督、アクション演出はやめたほうがいい。どことなく、そのダメさもクリント・イーストウッドを彷彿させる(詳しくは「アメリカンスナイパー」の評で)

追記2

「ゼロ・ダーク・サーティ」には女性映画としても見どころもある。「ハートロッカー」の反戦映画の決定打といい、キャサリン・ビグロー監督のすばらしさを思い返すレビューとなったなあ。


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「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」ネタバレ バットマンとスーパーマンを同じ映画に登場させる、と言う点は申し分ないが。

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
劇場公開日 2016年3月25日


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!!映画ファンならだれにもわかるネタバレはしています!!



クリストファー・ノーラン。ザック・スナイダー。

オレの大嫌いな映画人である。

だが前作「マン・オブ・スティール」は、ザック・バカエンジェル・ウォーズ・スナイダーのシリアス・ダークナイトのうじうじ路線と「見せる(すぎる)スローアクション」からの見せない(詐欺)超高速アクション」への転換に非常に興味深く見させてもらった。スナイダーの映画としては気に入ったほうだった。

マン・オブ・スティール【Blu-ray】 [ ヘンリー・カビル ]




だが、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」でもうこういうの、いいや、と思ったオレが本作をまあ、期待たっぷりに見ることはまずない。


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【関連記事】アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン レビュー






「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」




その「マン・オブ・スティール」の続編にあたる本作の原題はVだが、VSにしてしまう日本人ヒーロー気質に微笑みはするも、ジャスティスの誕生の副題をそのままつけて、完全に「ファン以外門前払い」の作りにはなっているだろうなとマゾ的な視点で期待しつつ鑑賞。

バットマンとスーパーマンが「仮に」戦うとなると、ミドリのアレが出てくるのはアメコミファンでなくても映画ファンならわかるわけで、そんな二人の戯れにオレの興味はない。

ベン・アフレックの「スケベ」封印のウェインにちょっとがっかりも、「いからせ肩」に絶えず苦笑い。アーマードスーツになるなら、肉体はそうでなくてもよいでしょう。ましてや、相手は「神」である。おなじく「スケベ」封印のジェレミー・アイアンズのアルフレッドにはそれ以上に失笑。

しかし、ダークでなければいけなかった男が、神のような、そして一瞬にして多くを救う、そして一瞬にして無に帰することのできる力、との出会いと葛藤。ウェインの、スーパーマンへの「複雑な感情(いや単純か?)」は十分に伝わり、かなわない敵、だが果てなき挑戦は良く描かれている。


本作の、バットマンとスーパーマンを同じ映画に登場させる、と言う点は申し分ない100点満点。

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この一連のシーンは、ウェインの「葛藤」がよく表現されている。
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だが、本作何といっても一番の欠点はジェシー・アイゼンバーグ。

こいつは、あれだね、「ファントムメナス」のジャージャーだよ。出るだけで、しゃべるだけでイラッとする。いや、もちろんそういう役作りなんだどうけども、「渋い」ベンと「眉間しわ寄せ」ヘンリーの間に立つには軽すぎて、暗い画面の色調にあっていない。


うぜえ
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こいつのつくる「アレ」もまあ、ありふれた造形で、こいつとのバトルがまあ、退屈だ。またハリウッド映画では珍しく「敵が待ってくれる邦画伝統芸」を魅せてくれる。

そして「昔から老けていた」コンビ、エイミー・アダムスとダイアン・レインの女コンビ。「スーパーマン」に登場する女性はピンポイントで狙われる点は「らしくって」良し。

全体的に演出は極めて「幼稚」。画面は暗く「シリアス(笑)」。ザックとノーラン。この二人の存在こそ、まさしく本作を象徴している。バットマンとスーパーマンとは、まさしくこいつら。

それこそが本作のバランスで、うまくいったところであり、ダメだった点でもある。そこがチラチラ見えることがとても面白い。

だが、アイゼンバーグだけがバランスをぶち壊して興ざめである。




追記

本作、びっくりするほど、豪華キャストではある。懐かしくも悲しくもある。

なつかし、ホリー・ハンター きれいです
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エロさのぬけたアイアンズ
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救世主を導かない、ただの上司のフィッシュバーン
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「ヘイトフル・エイト」ネタバレ 憎しみ満載の(忌むべき)8作目

ヘイトフル・エイト
劇場公開日
2016年2月27日

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!!注意 ネタバレです!!




本作見てない人にはさっぱりだろうが、オレは「エクソシスト2」が大好きである。

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モリコーネと言えば、オレにとっては「エクソシスト2」であり、「オルカ」であり、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」であり、「アンタッチャブル」である。素晴らしい曲ばかりである。

 

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だからと言って、それらは、そういう映画で、そういう使われ方をするからこそ、印象に残るのであり、そうでなければ、違和感でしかない。

「オルカ」より





「ヘイトフル・エイト」






まずは、これは日本人として言わせてもらう。

「70mm、観れる環境がなければ、意味がないでしょう?」
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そして、めんどくさい映画バカとして言わせてもらおう。

「効果的な画が無くっちゃ、意味がないでしょう?」

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とにかく、「映画的お飾り」にしかやたら話題がいかないような、脚本が流出した影響か、ここに繰り広げられるものは、すべてタランティーノの、ムキになった面が出過ぎた「出さざるを得なくなった」かのような作品。

モリコーネの起用もその延長線にしか見えない。

序盤の「リーガンのテーマ」を全く意味がないところで使ったり、とオタク的な面には見事に外し、ワイドスクリーンを使った、奥行きのある裏の出来事の見せ方の陳腐さと大したできごとが起こっていないことにがっかり。

とにかくクールさを欠いている。

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登場人物もまるで、魅力の無いモノばかり。サミュエルはいつものサミュエル。ほかはもう全然ダメ。

特にラッセルがダメダメで、序盤の立ち位置や引っ張り方が小物にしか見えない。
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さらにジェイソン・リーは、まさしく「リーガン」そのもので、だったらあの時の「リーガンのテーマ」は使い方自体がおかしいじゃねえか、と。

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「リーガンのテーマ」エクソシスト2より


ストーリーもつまらなければ、出さなくていいミニーは登場させてしまうし、出なくていいアイツはクレジットで出してしまうという、あえての「破たん」の仕方も全然うまくいっていない。








追記

「The Hateful Eight」

憎しみに満ちた8人、という訳し方をしている人が多いようだが、そうではない。

「脚本流出されて、ムキになって、冷静さを欠いてしまった、(タラ自身の)憎しみ満載の(忌むべき)8作目」

という意味以外にないと思うがね。




「らしさ」は出てると思うけど、「裏切りの八悪人」はないなあ

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「ババドック 暗闇の魔物」ネタバレ 2015年の全米を騒がせたホラーが「イット・フォローズ」なら、2014年の全米を騒がせたホラーがこれ。

「ババドック 暗闇の魔物」
豪快にDVDスルー


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!!2014年に震え上がらせようが、DVDスルーだろうが、ネタバレ全開です!!




ババドック ~暗闇の魔物~[DVD] / 洋画


2015年の全米を騒がせたホラーが「イット・フォローズ」で、2014年の全米を騒がせたホラーがこれ。

なるほど。怖い。だが、そこに描かれているものはとても崇高だ。

「イット・フォローズ」が生と性と死、そして愛と喜びの映画であるならば、本作は「くっそ、全部めちゃくちゃにしてええ」と否応のもなくこみあげてくる感情(あるいは耐えられない病気)とうまくお付き合いしましょう、という映画。

最近の優秀ホラーは、びっくり箱から、心理戦なものが多くなってきているのだろうか。もちろん、びっくり箱もニーズとしてあろうし、全然好きだが、こっちのほうが好みと言えば好みだ。









「ババドック 暗闇の魔物」



最初のオープニングから、くっそウザイガキにうんざりして、ベッドから体に巻き付いたガキの手を振り払い、逆向きで寝るシングルマザー。とにかく、このシングルマザーの追い込みが激しい。お産のための病院への道中に交通事故で夫を亡くし(ガキの誕生日が夫の命日。。)、もともとはライターだったが、今では老人ヘルパーで、まともに会話の出来ない患者を相手にする日々。ガキは(甘やかしすぎたのか、育て方が間違ったのか)人の話を聞かない。


前半のガキのふるまいが、バカなのか、何か見えてるのか、天才なのか、とにかくウザイがうまい演技のせいで前半主人公に同情していく。

おなじガキです。でもこういうこと、するよね。
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これ一枚で、母子家庭って一発で分かる。素晴らしい
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この絵もうまい!
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お母さんは、顔立ちは美人だが、明らかに日々の生活の疲れと化粧を必要としない生活ですっかりババアと化しているので、なおさら同情を誘う。

・・・でもないか。
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そんなとき、本棚に「Mr.ババドック」という童話を見つける。
(もちろん、「BABADOOK」 は原題です)
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絵本がチョーカワイイです、カワイイ?
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本作は「イット・フォローズ」と違い、音はほぼ効果音のみ。だがこれもアメリカのホラーではなく、イタリアン・ホラー(厳密にいうとイタリアン・オカルト)のテイストが画面を支配する。

変貌する姿が「シャイニング」(ガキが「ババドック」が見えるということも含め)に似ているが、「エクソシスト」、もうちょい言うと、その亜流だが、イタリアのオカルト映画「デアボリカ」によく似ている。

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こういうシーン、「エクソシスト」にもありますね。
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主人公の顔も似ているし、ママさんの集まりで、急に言葉を荒げたり、汚ったねえ単語をガキに向かって吐いたり、思いっきりネタバレだが、後半やっていることもよく似てくる。

「デアボリカ」より。お母さん。やっぱ、あんま似てねえな。
オゲゲ顔は貼りません!
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後半は主人公自身が「LET ME IN」を叫ぶ通り、ババドックとは、彼女自身にある存在。乗っ取られたようなシーンがあったり、ラストの地下室のシーンもあるが、地下に入れておいて、たまにかまってやる(かまってやるモノがまたエライものだが)「自身の闇」との上手な付き合い方を憶えていくことで本作は終わる。

ちなみにミミズは血栓除去(詰まりを流す)の効果があると聞いたことがある。
(ちょっと深読みすぎ)

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ガキにババドックは見えている。それはそうだ。目の前にいるのだから。お母さんもババドックと上手に使う(発揮)することで、ガキの「躾」にもなる。

しかし、ガキのほうは、地下室はもっと大きくならないと、入っちゃだめだと、お母さんは言う。
それはそうだ。まだ「ババドックとのつきあい方」を学ぶ必要ないからだ。

母が「ババドックだから」必要ないのだ。

だが、いずれは自分で飼いならす必要になるだろう。大人になれば。





これが前向きの映画だということは、最終的に「私は負けない」というセリフで十分わかることだが、それに行きつくまでには、とっても苦難な道のり故、この映画、気安く観てはいけない。特にシングルマザーには。

けれども、この映画、少なくともシングルマザーの応援歌であることには間違いない。

本作、女性監督とのこと。なるほど。

もちろんオレらも、「ババドック」の意のまま振る舞うと、「ババドック」に屈すると、すべてを失う。

さあ、今日もババドックにミミズをやろう。


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「白鯨との戦い」ネタバレ 一周回って「邦題絶賛論」


「白鯨との戦い」
劇場公開日 2016年1月16日

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!!やっぱりネタバレしています!!


確かにオレも、これまでのレビューの中にも邦題について、いろいろ言ってきたことはある。


原題「In the Heart of the Sea」

直訳すると、「海の中心で」あるいはもっと意訳すると「心の奥底にて」みたいな感じか。

結論から言うと、この映画のテーマは

「変わることの勇気」

心の奥底に自分のこだわってきたこと、しがらみ。

主人公チェイスは海の男であることに誇りと自信、こだわりを持っていた。船長ポラードは名家の出故、その立場を守ろうとしていた。そんな二人が、大海原で自分たちのそれぞれの主張を通そうとし、船内の関係が崩れつつも、仕事をきっちりとこなす。そんな彼らがさらなる野望を遂げるため、噂のクジラの大群、そして「白鯨」を狙うため、初めて一致団結する。

しかし、圧倒的な存在の白鯨は、彼らをいとも簡単に蹴散らす。その白鯨に対し、チェイスは「オレの獲物だ」と海の男にこだわり、あっけなく逆襲に会い、船員全員を窮地に追い込んでしまう。

これ以降の話は省略するが、2度目のチャンスに彼が白鯨に攻撃しなかったのは、

「攻撃しても負ける」「攻撃する意味がない」



「勝っても意味がない」

クジラ狩りの名手であることのこだわりを棄てた瞬間である。圧倒的絶望的な極地で、自身の本当の「心」を知ったことで、それを背負っていくことを決めたのである。

「変わることの勇気」

拾った命、その心にしたがって生きることこそ、「変わることの勇気」。それこそポラードが聴聞会にて、その立場を差し置いて真実を語った理由だ。

(とはいっても、チェイスについては、ほぼほぼラストの、Wake up! Wake up!には、「タイタニック」かよと、思わず数少ない笑いどころ、いや笑っちゃいけないシーンだが。でもあそこで死んでしまうとテーマが飛ぶ)

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そして後年のニカーソン。こちらも真実を語ることで、ようやく彼の闇が晴れる。
(まあ、正直こういう告白式、というか「ライフ・オブ・パイ」式にしたのは減点だと思うけどね)

・・・

邦題「白鯨との戦い」

「白鯨」は「変わらない、変われない」オレたちを圧倒的絶望の中にて「変わることの勇気」の必要性を教えてくれている。



エネルギーも変わる。
時代も変わる。
お前も変われ。(オレもな~)


だから「白鯨」との「闘い」でないといけない。
マジ、いい邦題だ。本作を良く理解して考えられてる。

また劇画調のポスターにもあってる。まあ、映画のテーマからすると、あちらの、チェイスが一人モリをもって向かっているほうが合っているかもしれない。
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クジラ違うって言われているけど、でもあちらも「クジラ推し」です
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追記

時間の推移がめちゃくちゃ早いので、あっという間に激ヤセしたりして、ダイジェスト感が出てしまい、そのぶん損をしているし、それに対して、テーマがはっきり浮き上がってくるのは本当にラストぎりぎりまでなので、前半のキャラクター紹介がもたもたしすぎているところが痛い。

追記2

クリス・ヘムズワース。
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メル・ギブソンとカート・ラッセルの真ん中あたりを行ってほしい。
 

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